【IMF】
IMF Completes Second Review Under Stand-By Arrangement for Greece, Approves 2.5 Billion Euro Disbursement
Press Release No. 10/502
December 17, 2010
http://www.imf.org/external/np/sec/pr/2010/pr10502.htm
The Executive Board of the International Monetary Fund (IMF) today completed the second review of Greece’s economic performance under a program supported by a three-year Stand-By Arrangement (SBA) for Greece. The completion of the review enables the immediate disbursement of an amount equivalent to SDR 2.16 billion (about €2.5 billion), bringing total disbursements under the SBA to SDR 9.13 billion (about €10.58 billion).(IMF理事会は本日、ギリシャに対する3年間のスタンドバイ協定支援プログラムの下、ギリシャ経済の運営に関する2回目の検証を終了した。検証の完了によって、21.6億SDR相当(約25億ユーロ)の支払金が即時可能となり、スタンドバイ協定の下で、支払金は合計91.3億SDR(約105.8億ユーロ)となった。)
The SBA, which was approved on May 9, 2010 (see Press Release No. 10/187), is part of a cooperative package of financing with Euro area member states amounting to €110 billion over three years. It entails exceptional access to IMF resources, amounting to more than 3,200 percent of Greece’s quota, and was approved under the Fund's fast-track Emergency Financing Mechanism procedures.(スタンドバイ協定は2010年5月9日に承認され(報道発表No.10/187を参照)、ユーロ加盟国の3年間で総額1100億ユーロの金融支援パッケージと協調した一部として承認された。これは例外的なIMFの支援を必要とするものであり、ギリシャのクウォータの3200%以上の額となり、緊急金融支援メカニズム基金(EFMF)の手続きとして最初の事例として承認されたものである。)
【IMF】(ギリシャ検証レポート冊子)
Greece: Second Review Under the Stand-By Arrangement - Staff Report; Press Release on the Executive Board Discussion; and Statement by the Executive Director for Greece.
Published: December 17, 2010
http://www.imf.org/external/pubs/cat/longres.cfm?sk=24520.0
アイルランドについては、その前日の16日に金融支援の詳細が公表されている。
【IMF:国際通貨基金】
プレスリリースNo. 10/496
即時解禁(参考仮訳)
2010 年12 月16 日
http://www.imf.org/external/japanese/np/sec/pr/2010/pr10496j.pdf
IMF 理事会、アイルランド向け225 億ユーロの拡大取極を承認国際通貨基金(IMF)の理事会は本日、アイルランド当局による経済調整及び財政安定化プログラムを支援するとして、拡大信用供与措置(EFF)取極を承認した。
同国のIMF クォータの約2,322%に相当する、3 年間・195 億SDR(約225 億ユーロ:301 億米ドル)の規模で実施される同取極は、同国自身の拠出に加え、欧州のパートナーが、欧州金融安定化メカニズム(EFSM)及び欧州金融安定ファシリティー(EFSF)、さらには英国、スウェーデン、及びデンマークによる二国間融資を通じて行う総額850 億ユーロ(約1,130 億米ドル)に達する、大規模な融資パッケージの主軸を成すものでもある。
【IMF】(アイルランド検証レポート冊子)
Ireland: Request for an Extended Arrangement-Staff Report; Staff Supplement; Staff Statement; and Press Release on the Executive Board Discussion.
Published: December 17, 2010
http://www.imf.org/external/pubs/cat/longres.cfm?sk=24510.0
そして、この両国に関する検証レポートの内容、経済財政の見通しについてみてみよう。ギリシャとアイルランドで若干様式が違うのだが、財政収支は最近の国有化金融機関の損失処理費用の増加からアイルランドの方が桁違いに悪い。にもかかわらず、アイルランドの方がGDP成長率やGDPギャップが早期に改善する見通しとなっており、違和感を感じる。確かに、経常収支はギリシャの方が悪く、政府部門の歳出が大きいことで、もともと民間の活力が無かった、逆にアイルランドの方は法人税率の引き下げなど国際競争力の土台がしっかりしているからという理由も立てることができるが、通貨による調整、インフレによる債務の軽減といったメカニズムが働いていないことから、この見通しが本当に達成可能なのかどうかは非常に疑問である。
この検証レポートのスケジュールを見ると、次回それぞれの国がスタンドバイ協定の支援を可能とする検証については、ギリシャの3回目が2月28日、アイルランドが3月15日と書いてある。それ以降、ある程度の日数が経ってから検証結果がまた公表されるのだろうが、見通しが下方修正になっていないことを願いたい。
送信者 備忘録とかそういうの |
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