2010年11月23日火曜日

(映画)十三人の刺客

江戸時代末期、明石藩江戸家老の間宮が老中土井家の門の前で切腹自害した。その理由は、将軍松平家慶の弟で、翌年老中への就任が決まっている明石藩藩主で暴君の松平斉韶を諌めるためであった。しかし、暴君斉韶はさらにその無謀振りを増し、間宮家一族を矢打ちの一興で殺害してしまう。このような仕打ちに土井はお目付け役島田新左衛門に斉韶暗殺の命を下し、落合宿で迎え撃つ。一方の斉韶の腹心である鬼頭半兵衛はこれを迎え撃つべく兵を集め、落合宿での一戦が始まる。

十三人の刺客
http://13assassins.jp/main.html

島田新左衛門(役所広司):良い演技をしている。こういう侍などの役をやらせると良い。しかし、最後何故斉韶に一太刀浴びせられたのかがよく分からない。星4つ☆☆☆☆。

左から2番目の伊原剛志は渋い!!


島田新六郎(山田孝之):良い演技。博打好きなのだが、それが出るのは始めの方だけ。星4つ☆☆☆☆。

木賀小弥太(伊勢谷友介):山の民だが、首に刀が刺さっても死なないところや、山の女「ウパシ」を求めるところが意味不明。ウパシは最終的に何だったのか。星3つ☆☆☆。

手前が山田孝之、奥が伊勢谷友介。殆ど最後の方のシーン。人は死んでいても、馬は死んでいないところは、邦画の限界か・・・

平山九十郎(伊原剛志):侍の役が似合う。良い演技。渋い!!。星4つ☆☆☆☆。

佐原平蔵(古田新太):槍使いなのだが、お腹が出すぎ。これで剣士役でバタバタなぎ倒す強い役目が適任なのか。星3つ☆☆☆。

倉永左平太(松方弘樹):13人の刺客の中では位の高い武士なのだろうが、今回は役所広司が主役なので、完全に脇役になってしまった。しかし、演技は良い。星4つ☆☆☆☆。
松平左兵衛督斉韶(稲垣吾郎):この惚け方と良い、暴君としての表現と良い、この映画の中で一番演技が良かった。本当はもっとプラスしたいが、最大の星5つ☆☆☆☆☆。

鬼頭半兵衛(市村正親):島田新左衛門の敵役として、日本の朴訥な侍役を良い感じで演じていた。星4つ☆☆☆☆。

三州屋徳兵衛(岸部一徳):こういうコミカルや役を時代劇でやらせたら非常に適任。悪商人でもOK。星4つ☆☆☆☆。

久しぶりに邦画を見たのだが、この映画は非常によかった。惜しむらくは、なぜ途中で不利と分かっていて、弓矢や爆弾が残っているのに剣の切り合いへと13人の刺客が降りていったのか、その点が不明。戦いのシーンでも、あっち行ったりこっち行ったり、時々なんでかなと思う点が多数あった。だけど、邦画としては非常に得点は高い。特に、稲垣吾郎の演技は秀逸だった。その他の刺客は多すぎてちょっと食傷気味の所もあったけど、評価は星4つにプラスを付けて良いだろう☆☆☆☆+。

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