2010年5月9日日曜日

(5月7日-2)米国雇用回復

4月分の米国雇用統計が発表された。非農業部門雇用者数は前月差29.0万人増で、3月も23万人増に上方修正(前回発表16.2万人)されており、雇用統計としては良い結果だったと言える。ただし、失業率は9.7%から9.9%に上昇。とは言えど、やっぱり雇用者の増加が今年に入ってから4ヶ月連続で増加し、累計57.3万人の雇用が生まれていると言うことは吉報だ。政府部門の雇用増加は、2010年のセンサス調査に伴う一時的な雇用が含まれており、景気実勢をこの部分は反映していないとの見方もあるが、とはいえ累計57.3万人の雇用増加のうち、48.3万人は民間部門の雇用増加であり、米国の景気は回復軌道に乗っていると言っても良いだろう。4月分に関しては、政府部門の一時雇用の増加6.6万人がセンサス関連と、労働省は見ているようだ。

Employment Situation Summary
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USDL-10-0589
until 8:30 a.m. (EDT) Friday, May 7, 2010
http://www.bls.gov/news.release/empsit.nr0.htm

Federal government employment was up in April, reflecting the hiring of 66,000 temporary workers for the decennial census.(連邦政府部門は4月に雇用が増加したが、6.6万人の一時雇用の増加は10年に1度のセンサス調査によるもの)

2008年、2009年に失われた雇用を埋め合わせるのにはまだまだ時間が必要だが、米国景気はこれから好転に向かってゆくだろう。

      非農業部門雇用者数:万人    失業率:%
       08年    09年   10年    08年  09年  10年
08年 1月   -1.0    -77.9    1.4     5.0    7.7    9.7
   2月   -5.0    -72.6    3.9     4.8    8.2   9.7
   3月   -3.3     -75.3   23.0     5.1    8.6    9.7
   4月  -14.9     -52.8   29.0     5.0    8.9    9.9
   5月  -23.1     -38.7           5.4    9.4
   6月  -19.3    -51.5           5.5    9.5
   7月  -21.0    -34.6           5.8    9.4
    8月  -33.4    -21.2           6.1    9.7
   9月  -45.8    -22.5           6.2    9.8
   10月  -55.4    -22.4           6.6    10.1
  11月  -72.8     6.4            6.9    10.0
  12月  -67.3    -10.9            7.4    10.0

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