2010年5月16日日曜日

(5月11日-2)英国新政権

5月6日の英国総選挙の結果、どの政党も単独で過半数の議席をもたないハング・パーラメント(中ぶらりん議会)が実現した。議席数は定数650議席に対し、保守党305議席、労働党258議席、自由民主党57議席で残りはその他。地図を見ると、スコットランドなどの北部で自由民主党の議席が多いようだ。ブラウン首相は自由民主党との連立政権樹立を模索したようだが、負け組みの連立は支持を得られないとの当然の批判によって、首相を辞任することになった。なんとも最後は後味の悪い行動だった。

【Telegraph】
UK General Election 2010 results map
http://www.telegraph.co.uk/news/newstopics/politics/2432632/UK-General-Election-2010-political-map.html



英国女王陛下の国であるが、敗北した労働党のブラウン英首相が辞表を提出し、5月11日の夜にエリザベス女王がキャメロン氏をバッキンガム宮殿に呼んだ上で首相に任命した。保守党と自由民主党による連立政権の成立である。1997年以来3期続いた労働党政権に代わり、13年ぶりの政権交代となった。選挙の詳細やハング・パーラメントによる政治の意思決定の脆弱性懸念などは、他のレポートやコメントを参照。両党の合意事項として、5年間は総選挙を行わず連立政権を維持するとのことだが、そう上手くいくものだろうか。


グレッグ新副首相(左)、キャメロン新首相(右)

0 件のコメント: