2011年1月30日日曜日

(1月25日-4)一般教書演説

オバマ大統領が一般教書演説を行った。年初に大統領自身が日本で言う施政方針演説を行うこの「State of Union Address」では、その小見出しが「Winning the Future(未来を勝ち取る)」と書かれている。新興国の対等を1957年に宇宙開発競争でソ連に先を越されてスプートニクになぞらえ、その後米国が教育や研究、科学技術などの発展によりこれらを追い抜いたことを引き合いに出すなど、経済分野の強化に大きな時間を割いた演説であったようだ。もちろん、全文は訳す時間も無いし、見ている暇も無いので以下新聞記事を拝借。

この一般教書について事前に現行がリークされたと言う出来事もあったようだ。

【The White House】
Office of the Press Secretary
For Immediate Release January 25, 2011
Remarks by the President in State of Union Address
United States Capitol, Washington, D.C.
http://www.whitehouse.gov/the-press-office/2011/01/25/remarks-president-state-union-address

一般教書演説を行うオバマ大統領

【産経新聞】
米大統領一般教書演説の要旨
2011.1.27 00:47
http://sankei.jp.msn.com/world/news/110127/amr11012700490006-n1.htm
■オバマ米大統領の一般教書演説要旨

 【内政】

 一、過去2年間、われわれは信条のために激しく戦ってきた。しかしアリゾナ銃乱射事件は、政党や政治よりも重要なことを思い起こさせた。われわれはアメリカン・ファミリーの一員なのだ。

 一、米国民は(中間選挙の)投票で、与野党が統治の責任を共有すべきだと決断した。新たな法律は民主党と共和党が協力しなければ成立しない。

 【経済】

 一、世界は変化している。米国は技術革新、教育、インフラ整備で他国を超える必要がある。ビジネスをする上で、米国を世界で最高の場所にしなければならない。

 【技術革新】

 一、半世紀前、ソ連が人工衛星スプートニクを打ち上げ、われわれを打ち負かした。投資と研究、教育でソ連を追い抜いただけでなく、技術革新と新産業の創出で多くの雇用を生み出した。われわれの世代にとって、今がスプートニクの時なのだ。

 一、2035年までに電力の80%をクリーンエネルギーに移行。技術関連予算を2010年比で3分の1上積みする。

 【教育】

 一、今後10年間で科学、技術、工学、数学の分野で10万人の教員を新規採用するよう準備したい。

 【インフラ整備】

 一、今後25年間で米国民の80%が高速鉄道を利用できるようにする。

 一、今後5年間で高速ワイヤレス通信網の普及率を全米の98%に拡大したい。

 【税制改革】

 一、税の抜け穴をふさぎ、財政赤字の増加を防ぎながら25年ぶりに法人税を引き下げる。

 【輸出】

 一、2014年までの輸出倍増を目標に設定する。インドや中国との間で米国の25万人以上の雇用を支援する合意を結んだ。7万人の雇用を支える韓国との自由貿易協定(FTA)の批准承認を議会に求める。

 【財政赤字の削減】

 一、今後5年間、歳出を据え置く。今後10年で4千億ドルの赤字を削減することになる。

 【政府改革】

 一、より有能で効率的な政府機関を国民に提供する必要がある。米国の競争力の強化にもっとも適した連邦政府の統合、整理、再編を提案していく。

 【外交・安全保障】

 一、イラクでは今年、駐留米軍の撤退が終了し、民間人がイラクの人々とパートナーシップを築いていくことになる。米国は約束を守っており、イラク戦争は終結に向かっている。

 一、(国際テロ組織)アルカーイダはわれわれへの攻撃計画を続けている。アフガニスタンでは(イスラム原理主義勢力)タリバンの拠点を奪還、アフガン治安部隊を訓練してきた。7月には駐留米軍の撤退を始める。パキスタンではアルカーイダの安全な隠れ家は減少している。

 一、外交努力の成果で、イランはかつてない厳しい制裁に直面している。朝鮮半島では韓国を支持し、北朝鮮に核兵器放棄に向けた義務を果たすよう強く要求する。

 一、(米露の新核軍縮条約)新STARTの承認で、核兵器の配備数を大幅に減少する。われわれが国際社会を集結させたことで、核物質がテロリストの手に渡らないよう守られている。(ワシントン 犬塚陽介)

【産経新聞】
一般教書演説、予定稿が“流出” 米大統領「演説の必要なくなった」
2011.1.26 21:12
http://sankei.jp.msn.com/world/news/110126/amr11012621140115-n1.htm
【ワシントン=犬塚陽介】オバマ大統領の一般教書演説の草稿が25日、演説開始約2時間前に米政治誌「ナショナル・ジャーナル」に流出し、ネット上に掲載される異例の事態が起きた。

 ホワイトハウスは“対抗措置”として、演説予定稿を報道各社に前倒しで配布し、本来なら演説開始まで公開厳禁のはずの指定も解除。このため、大統領の演説内容は開始前から多くの聴衆が目を通すことになった。

 ウィキリークスへの情報流出を連想させる事態に、オバマ大統領は演説開始直前、会場にいたクリントン国務長官に「演説する必要はなくなった。すでに、みんなが目を通しているんだから」と冗談を交え話したという。

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