(7月27日-2)インド利上げ

インド中銀が利上げを決定した。

【RBI】
First Quarter Review of Monetary Policy 2010-11: Press Statement by Dr. D. Subbarao, Governor
Date : 27 Jul 2010
http://www.rbi.org.in/scripts/BS_PressReleaseDisplay.aspx?prid=22884
インド準備銀行のスバラオ総裁の発言を見ると以下の通り。

"This morning, the Reserve Bank released the First Quarter Review of Monetary Policy for 2010-11 at a meeting of the chief executives of major banks. The important decisions contained in the review were to raise the repo rate from 5.5 per cent to 5.75 per cent and the reverse repo rate from 4 per cent to 4.50 per cent. This asymmetric raise in rates narrows the LAF corridor from 150 basis points to 125 basis points.(今朝、準備銀行は、主要銀行首脳とのミーティングで2010～11年度の第1四半期の金融政策レビューを発表した。レビューの中で、レポ金利（市中銀行への貸出金利）を5.50％から5.75％に引き上げ、リバースレポ金利(市中銀行が中銀に資金を預ける際の金利)を4.00％から4.50％に引き上げるという重要な政策決定が含まれていた。この非対称の金利引き上げによって、LAFの範囲は150ベーシスポイントから125ベーシスポイントになった。)

インドではインフレ懸念の高まりがあり、デモが頻発している。インフレを抑制するためにも、利上げが必要との判断が働いたことは否めない。下記ニュースの様に、物価上昇見通しも上方修正されていることから、引き続きインドでは利上げが続く可能性が高いと言えよう。

【サンケイビズ】
インド中銀、０．５％利上げ　インフレ抑制、市場予測上回る
2010.7.28 05:00
http://www.sankeibiz.jp/macro/news/100728/mcb1007280506013-n1.htm

物価指標の卸売物価指数（ＷＰＩ）が５カ月連続で１０％超の伸びを示す中、野党は議会でシン首相への攻撃を強める方針だ。同中銀は２０１１年３月に終了する今年度のＷＰＩの見通しを６％と、従来予想の５．５％から引き上げた。また今年度の成長率については８．５％と、従来の８％から上方修正した。声明によれば、同中銀は金融政策の公表をこれまでの四半期に１度から６週間に１度に増やす。次回は９月１６日の予定。（ブルームバーグ　Ｋａｒｔｉｋ　Ｇｏｙａｌ）