2010年8月8日日曜日

(7月30日-2)米4-6月期GDP年率+2.4%

米国が4-6月期GDP速報値を発表した。前期比年率+2.4%と、1-3月期の前期比年率+3.7%よりは成長率が鈍化した。個人消費は寄与度1%程度をキープしているが、純輸出のマイナス寄与度が大きく、成長率を鈍化させた。足もとで輸入の拡大が続いているため、はっきり行って米国は元の国内消費主導の景気回復軌道、輸入増加による赤字垂れ流しに回帰しているようだ。設備投資が徐々に出てきている点では、米国景気にとって朗報である。

【BEA】
EMBARGOED UNTIL RELEASE AT 8:30 A.M. EDT, FRIDAY, JULY 30, 2010
National Income and Product Accounts
Gross Domestic Product: Second Quarter 2010 (Advance Estimate)
http://www.bea.gov/newsreleases/national/gdp/gdpnewsrelease.htm

成長率寄与度     09                 10
前期比年率      Q1    Q2    Q3   Q4   Q1    Q2
実質GDP      -4.87   -0.70    1.60   5.01   3.73   2.39
 個人消費     -0.37   -1.15    1.40   0.67   1.32   1.15
 住宅投資     -1.27   -0.58   0.27  -0.02  -0.34  0.64
 民間企業投資  -4.55   -0.79   -0.17  -0.15   0.76   1.60
 在庫投資増減  -0.95   -1.12   1.06   2.90   2.52   0.97
 政府支出     -0.58    1.18   0.31  -0.29  -0.31   0.84
 純輸出       2.67    1.47  -1.53   1.92  -0.26  -2.69
  輸出        -3.71   -0.12   1.33   2.65   1.34   1.24
  輸入       -6.39   -1.58   2.86   0.72   1.59   3.93
名目GDP      -3.93   -0.43   2.31   4.69   4.82   4.26
 個人消費     -0.37   -1.15   1.40   0.67   1.32   1.15

しかし、このようなGDP成長率の鈍化をみて、市場はFRBによる追加緩和期待を要求し始めている。

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