8月19日は産経新聞朝刊の日銀追加緩和期待というニュースが一面を飾り話題となった。その後、昼前から日銀が14時に臨時会合を開くとの噂が広がり、緩和期待が一気に盛り上がったが、結局は肩透かしとなった。次の日も臨時会合の話題を振りまく人が居たようだが、明らかに2匹目のドジョウを狙った誤報だ。このような話題がまかり通る背景には、円高に対して政府サイドが何かしてくれるだろうと言う期待が盛り上がっていることが挙げられる。その分、何もやらなかったときの失望感は大きいものになるだろう。
【産経新聞】
日銀、資金供給拡大へ 10兆円増視野 円安誘導図る
2010.8.19 01:30
http://sankei.jp.msn.com/economy/finance/100819/fnc1008190131000-n1.htm
円高・株安に対応するため政府が20日の経済関係閣僚会議から検討に入る追加経済対策と並行して、日銀も追加の金融緩和策の検討に着手することが18日、分かった。企業の資金調達を後押しし、景気下支え効果が期待される「新型オペレーション」(新型オペ)の拡充が有力視されている。来週に予定される菅直人首相と白川方明日銀総裁との会談前に「臨時の金融政策決定会合で決めるのではないか」との声も出ている。
選択肢として昨年12月に日銀が導入した、年0.1%の固定金利で貸出期間3カ月の資金供給を行う新型オペの規模を、現在の20兆円から30兆円に増やす案が浮上。期間を3カ月から6カ月に伸ばす可能性もある。1年以内の短い間、資金を調達する短期金融市場の資金を増やすことで金利をさらに下げる効果を狙うとみられる。
【日経新聞】
円、85円台後半に下落 「日銀が14時から臨時会合のうわさ」
2010/8/19 11:11
http://www.nikkei.com/news/category/article/g=96958A9C9381949EE3EBE2E6868DE3EBE2EAE0E2E3E2E2E2E2E2E2E2;at=ALL
19日午前の東京外国為替市場で円相場が下げ幅をやや広げ、1ドル=85円台後半に下落している。11時過ぎに、前日の17時時点に比べて30銭の円安・ドル高水準となる85円77銭近辺を付けた。市場では「14時から日銀が臨時で金融政策決定会合を開くのではないかとのうわさが出ている」(国内銀行)といい、円売り・ドル買いがやや優勢になっている。〔日経QUICKニュース〕
【ロイター】
日銀がきょう臨時の決定会合を開く可能性は低い=関係筋
2010年 08月 19日 12:22 JST
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPJAPAN-16842120100819
複数の関係筋によると、日銀がきょう臨時の政策決定会合を開く可能性は低い。急速な円高が一服するなか、日本経済が緩やかに回復するという日銀のシナリオに大きな変更を迫る情勢ではないと現段階ではみられている。
【ブルームバーグ】
日銀は臨時会合を見送り、情勢見極め-市場急変なら対応も(Update1)
2010/08/20 13:44 JST
http://www.bloomberg.co.jp/apps/news?pid=90920018&sid=a_fbKLFM9vUg
8月20日(ブルームバーグ):追加緩和観測が強まる中、日本銀行は為替市場の動向とその影響を見極める姿勢を続けている。金融市場で急激な変動が起きない限り、政策判断も9月の金融政策決定会合まで持ち越す構えで、臨時会合の開催を期待する向きには肩透かしとなる可能性もある。複数の関係者への取材で明らかになった。
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