ホワイトハウスの行政管理予算局(OMB)が米国財政についての中間見通しを発表した。2010年2月に発表された財政赤字は、2010年度(09年10~10年9月)が1兆5560億ドル、2011年度が1兆2670億ドルであるが、今回の結果は2010年度が1兆4710億ドルに下方修正、2011年度が1兆4160億ドルに上方修正となっている。
【OMB】
Mid-Session Review
Mid-Session Review contains revised estimates of budget receipts, outlays, and budget authority for fiscal years 2010
through 2020 and other summary information
http://www.whitehouse.gov/omb/budget/MSR/
財政赤字の拡大要因を見ると、政策変更による赤字の拡大よりも、経済技術要因の赤字拡大寄与、特に歳入の悪化の影響が大きい。文章を読むと、2010年度についての税収実績を見てみて、税の推計計算モデルを修正したことや、雇用者報酬からの税収情報を更新して修正したことによるようだ。
10億ドル 年 2010 2011 2012 2013 2014 2015 2016 2017 2018
2月財政赤字 1,556 1,267 828 727 706 752 778 778 785
政策変更 -5 48 22 -21 -51 -17 -4 -15 -18
経済・技術要因
歳入 38 124 99 72 32 22 14 5 -11
裁量支出 -30 17 11 6 2 1 3 5 2
プログラム -83 -8 1 5 40 21 -25 -47 -6
利払費 -3 -30 -49 -53 -31 -16 -9 -5 -2
将来の経費 -1 -1
合計 -79 102 61 30 43 27 -16 -42 -17
変更合計 -84 150 83 9 -8 10 -20 -57 -36
財政赤字 1,471 1,416 911 736 698 762 758 721 749
対GDP比(%) 9.9 9.1 5.6 4.2 3.8 3.9 3.7 3.4 3.4
名目GDP 14,817 15,516 16,412 17,383 18,384 19,369 20,337 21,281 22,204
とりあえず、米国の財政赤字は暫くの間、歴史的な悪状況が続くことが予想できる。
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