2011年5月2日月曜日

(4月5日-2)中国利上げ

中国人民銀行が利上げを実施した。昨年10月以降4回目の利上げであり、基準となる1年ものの貸し出し、預金金利は0.25%ずつの引き上げ。今回は年限ごとの歪んだ利上げはされていないが、住宅金利と言う項目が新たに出てきた。この辺りの細かい議論はどうでも良いのかもしれないが、とにかく中国ではインフレ懸念の台頭が目下の重要項目である。漸進的な金利引き締めで果たして十分なものかどうかはよく分からない。

【中国人民銀行】
中国人民银行决定上调金融机构人民币存贷款基准利率
2011-04-05 18:00:14
http://www.pbc.gov.cn/publish/goutongjiaoliu/524/2011/20110405180040106926959/20110405180040106926959_.html

【The People's Bank of China】
PBC Decides to Raise RMB Benchmark Deposit and Loan Rates
2011-04-05 18:02:09
http://www.pbc.gov.cn/publish/english/955/2011/20110419180412105759241/20110419180412105759241_.html

中国人民银行决定,自2011年4月6日起上调金融机构人民币存贷款基准利率。金融机构一年期存贷款基准利率分别上调0.25个百分点,其他各档次存贷款基准利率及个人住房公积金贷款利率相应调整(见附表)。The PBC has decided to raise RMB benchmark deposit and loan rates of financial institutions as of Apr. 6, 2011. The one-year benchmark deposit and loan rates are raised both by 0.25 percentage points. Benchmark rates on deposits and loans of other maturities and interest rates on personal housing provident fund loans are also adjusted (see the table below).(中国人民銀行は、2011年4月6日より適用される金融機関に対する人民元のベンチマーク預金及び貸出金利を決定した。1年物のベンチマーク預金及び貸出金利はそれぞれ0.25%引き上げられる。その他の年限の預金及び貸出しにおけるベンチマーク金利と個人住宅準備金貸出しも同様に修正され、以下の様になる。)

家計及び企業の預金
           以前  10月19日 12月25日 2月8日  4月5日
要求性預金    0.36%  0.36%   0.36%   0.40%   0.50%
定期預金3ヶ月  1.71%  1.91%   2.25%   2.60%   2.85%
定期預金6ヶ月  1.98%  2.20%   2.50%   2.80%   3.05%
定期預金1年   2.25%  2.50%   2.75%   3.00%   3.25%
定期預金2年   2.79%  3.25%   3.55%   3.90%   4.15%
定期預金3年   3.33%  3.85%   4.15%   4.50%   4.75%
定期預金5年   3.60%  4.20%   4.55%   5.00%   5.25%

貸出金利6ヶ月  4.86%  5.10%   5.35%   5.60%   5.85%
貸出金利1年   5.31%  5.56%   5.81%   6.06%   6.31%
貸出金利1~3年 5.40%  5.60%   5.85%   6.10%   6.40%
貸出金利3~5年 5.76%  5.96%   6.22%   6.45%   6.65%
貸出金利5年超  5.94%  6.14%   6.40%   6.60%   6.80%
 
住宅金利5年以下                            4.20%
住宅金利5年超                              4.70%

【SankeiBiz】
中央テレビ「利上げはインフレ阻止が狙い」
2011.4.8 05:00
http://www.sankeibiz.jp/macro/news/110408/mcb1104080501002-n1.htm
6日の中国中央テレビは、中国人民銀行(中央銀行)が5日、昨秋以降4回目で今年2回目となる利上げ実施を発表したことについて「今回の利上げは明らかにインフレ阻止が狙いだと分析されている」と報じた。同テレビは「今回の利上げでは、預金金利と貸出金利に対する調整は完全には一様ではない。預金金利は全期間物で0.25ポイント引き上げられたが、貸出金利では、3年物以上は0.2ポイント引き上げられている。これは、中国人民銀行が住宅ローン利用者に対する長期ローンの圧力を考慮していることを事実上示すものでもある」と伝えた。

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