2011年5月28日土曜日

(4月8日-2)米半期為替報告書の発表また遅延

米国財務省が半期の為替報告書の提出を遅らせることを発表した。最近、4月と11月の報告書提出期限が守られたことはない。その要因は、中国を為替操作国とするかどうかという政治圧力をイベントカードとして中国に譲歩を促しているためである。為替をめぐる両国の見解の相違は深く、中国は自国輸出産業の保護を背景に抱え、しかしながらインフレを招いている。一方で、為替が操作されていることで米国は本来あるべき水準の競争力を削がれている。中国の貿易黒字をドライバーとした国内景気浮揚は、空前の外貨準備の積み上がりとなり、それが国際政治力の力の源泉にもなれば、問題にもなっている。

【U.S. Department of The Treasury】
Treasury Department Statement Regarding Decision to Delay Semi-Annual Report to Congress on International Economic and Exchange Rate Policies
4/8/2011
http://www.treasury.gov/press-center/press-releases/Pages/tg1133.aspx
Treasury today announced that it will delay publication of the Semi-Annual Report to Congress on International Economic and Exchange Rate Policies of our major trading partners in light of several upcoming, high-level international meetings: the G-20 Finance Ministers and Central Bank Governors Meeting April 14-15, 2011; the Spring Meetings of the IMF and World Bank April 16-17, 2011; and the third U.S.-China Strategic and Economic Dialogue (S&ED) in May.(財務省は本日、国際経済と主要交易相手国の為替レート政策について議会に提出する半期レポートの発行について、以下のような以下のようなハイレベルの会合があるため遅らせることを報告する。そのイベントとは、4月14-15日のG20財務相中央銀行総裁会議、4月16-17日のIMFおよび世界銀行の春季会議、そして、5月に第3回の米中戦略経済対話である。)

Treasury last published the semi-annual report on February 4, 2011(前回、財務省が半期レポートを発表したのは2011年2月4日。)