2011年5月29日日曜日

(4月20日-2)震災の貿易への影響

3月の日本の貿易統計速報が発表された。東日本大震災によって、どれだけ経済活動が悪化したかという点に注目が集まる中、実額統計の中でも比較的発表の早い貿易統計が注目された。輸出が前年比-2.2%の5兆8,660億円、輸入が前年比+11.9%の5兆6,695億円で、貿易収支は1,965億円の黒字となった。輸出の中で大きなマイナス項目は自動車が前年比-27.8%で寄与度で-3.9%、船舶が-10.0%で寄与度が-0.4%、続いて半導体等電子部品が-6.9%で寄与度が-0.4%となっており、まさにサプライチェーンの影響が自動車産業中心に大きかったことが指し示されている。

一方で、輸入のほうは原油が前年比+14.8%で寄与度+2.4%、鉄鉱石が+74.9%で寄与度+1.2%、石炭が前年比+39.4%で寄与度+1.1%と、世界的な資源高が輸入を押し上げている。東日本大震災の影響は一両日では終わらないことを考えると、サプライチェーンの復旧がいつまでかかり、輸出がどの時期から回復して行くかが重要だ。

【財務省】
平成23年4月20日
報 道 発 表
平成23年3月分貿易統計(速報)の概要
http://www.customs.go.jp/toukei/shinbun/trade-st/gaiyo2011_03.pdf

              前年比
輸出 金額  5兆8,660億円 -2.2%  16ヵ月ぶりの減少
    数量指数     104.1 -3.2%  16ヵ月ぶりの減少
輸入 金額  5兆6,695億円 +11.9%  15ヵ月連続の増加
    数量指数     105.3 +5.5%  15ヵ月連続の増加
差引 金額     1,965億円 -78.9%  2ヵ月連続の黒字

貿易統計速報結果
        輸出  前年比   輸入  前年比 貿易収支 前年比
       10億円    %   10億円  %    10億円  %
10年 3月  6,000.4  43.4   5,068.5  21.0    931.9    -
    4月  5,889.7  40.4   5,160.5  24.5    729.2  1388.6
    5月  5,308.6  32.1   4,999.5  33.7    309.1    9.9
    6月  5,867.2  27.7   5,196.7  26.5    670.5   37.7
    7月  5,981.9  23.5   5,197.3  16.1    784.6  114.6
    8月  5,209.8  15.5   5,146.0  18.4     63.8  -61.4
    9月  5,839.6  14.3   5,065.3  10.3    774.3   49.6
    10月 5,722.5   7.8   4,909.9   8.9    812.6   1.6
    11月 5,439.8   9.1   5,282.2  14.3    157.6  -56.8
    12月 6,112.0  12.9   5,392.4  10.7    719.6  32.6
11年 1月  4,970.3  1.4   5,449.7  12.2    -479.4    -
    2月  5,589.0  9.0   4,935.7  10.0    653.3   2.4
    3月  5,866.0  -2.2   5,669.5  11.9    196.5  -78.9

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