中国が1-3月期、3月の経済統計を発表した。中国の経済統計は相変わらず時系列での整備が無く、分析する側には使いにくい。新華社や人民網、サーチナなどのニュースソースは各国に翻訳され、さまざまな情報があふれているが、未だワード文化であって、エクセル文化ではない(データの情報に乏しい)。
1-3月期実質GDP成長率は前年比+9.7%と、2010年10-12月期の前年比+9.8%とほぼ同じであった。公表文章中には、前期比について一言コメントが書かれているが、前期比は+2.1%であった。小数点以下第2位がわからないので何ともいえないが、前期比年率にすると8.7%成長(=1.021の4乗)である。景気減速とは程遠い。最も注目されている統計は消費者物価であったが、3月は前年比+5.4%と、2008年7月の前年比+6.3%以来の高い伸びである。2月の前年比+4.9%から、上昇率が加速した。中国の今年のインフレ目標は+4.0%であるが、これを大きく上回る。この状況を中国は本当に維持していけるのだろうか。
【中国国家統計局】
National Economy Maintained Steady and Fast Growth In the First Quarter of 2011
National Bureau of Statistics of China 2011.04.15 10:00:00
http://www.stats.gov.cn/was40/gjtjj_en_detail.jsp?channelid=1175&record=13
【中华人民共和国国家统计局】
一季度国民经济保持平稳较快增长
(2011年4月15日)
http://www.stats.gov.cn/was40/gjtjj_nodate_detail.jsp?channelid=75004&record=33
中华人民共和国国家统计局新闻发言人 盛来运Sheng Laiyun Spokesman
今年以来,面对复杂多变的国际形势和国内经济运行出现的新情况新问题,党中央、国务院坚持实施积极的财政政策和稳健的货币政策,加强和改善宏观调控,国民经济保持平稳较快增长,开局良好。In the first quarter of 2011, faced with the complicated and volatile international environment and the new emerging challenges in domestic economic development, the Central Party Committee and the State Council firmly carried out the pro-active fiscal policy and prudent monetary policy, strengthened and improved macro- economic control. As a result, the national economy maintained steady and fast growth, and had a very good beginning. (2011年の第1四半期について、国際経済環境は複雑で変化が大きく、国内経済においては新たな問題が発生しているが、中央等委員会と国務院は前向きな財政政策と穏健的な金融政策を実施し、マクロ経済調整を強化し、改善を続けてきた。その結果、国内経済は着実で早い成長となり、良い始まりとなった。)
初步测算,一季度国内生产总值96311亿元,按可比价格计算,同比增长9.7%。分产业看,第一产业增加值5980亿元,增长3.5%;第二产业增加值46788亿元,增长11.1%;第三产业增加值43543亿元,增长9.1%。从环比看,一季度国内生产总值增长2.1%。
According to the preliminary estimation, the gross domestic product (GDP) of China in the first quarter of this year was 9,631.1 billion yuan, a year-on-year increase of 9.7 percent. The value added of the primary industry was 598.0 billion yuan, up by 3.5 percent; that of the secondary industry was 4,678.8 billion yuan, up by 11.1 percent; and that of the tertiary industry was 4,354.3 billion yuan, up by 9.1 percent. In the first quarter of 2011, the gross domestic product went up by 2.1 percent on quarterly bases.(推計速報によると、今年第1四半期のGDPは9兆6311億元で前年比+9.7%となった。第1次産業は5980億元で前年比+3.5%、第2次産業は4兆6788億元で前年比+11.1%、第3次産業は4兆3543億元で前年比+9.1%。2011年代1四半期のGDPは前期比ベースで+2.1%であった。)
2011年5月28日土曜日
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