2010年6月20日日曜日

(6月17日)スイス出口に0.01歩前進!?

スイス中銀が政策金利を発表した。政策金利についてはサプライズは無し。ただし、将来については多少の金融政策変更に含みを持たせている。為替介入については、前回までは「It will act decisively to prevent an excessive appreciation of the Swiss franc against the euro.(スイスフランがユーロに対して過度に上昇することを防ぐために、断固たる行動をするだろう。)」という対ユーロでの為替介入実施を明文化していたが、今回はこの文言が取り除かれた。また、将来の政策金利については、物価見通しに沿って考えれば、2012年にはインフレターゲットの2%を上回る可能性が生じるので、ここまでは現状の超低金利政策を続けることは妥当ではないと言うことを匂わせている。ただし、何時利上げを開始するかについては、まだまだ先の話であって、2010年中はそもそも無いと見受けられる。欧州財政危機による周辺国からの悪影響の余波を考えれば、スイス国立銀行はまだまだ緩和的な金融政策を採り続けなければならないだろう。

http://www.snb.ch/en/mmr/reference/pre_20100617_1/source/pre_20100617_1.en.pdf
Monetary policy assessment of 17 June 2010
Swiss National Bank maintains its expansionary monetary policy

The Swiss National Bank (SNB) is maintaining its expansionary monetary policy. Consequently, it is leaving the target range for the three-month Libor unchanged at 0.00–0.75% and intends to hold the Libor in the lower part of the target range, at around 0.25%.(スイス国立銀行は拡張的な金融政策を継続する。その結果、3ヶ月物のロンドン銀行間金利を0~0.75%とし、その金利を0.25%周辺の低位部分に維持することを意図するよう据え置くことになる。)

At the same time, uncertainty has increased since the last monetary policy assessment. The latest tensions on the financial markets, particularly with regard to the public finances of some individual countries, have increased the downside risks. Should these downside risks materialise and, via an appreciation of the Swiss franc, lead to a renewed threat of deflation, the SNB would take all the measures necessary to ensure price stability.(同時に、不確実性は前回の金融政策判断から増加した。幾つかの個別国の公的部門における資金繰りを原因とした足もとの金融市場の緊張は、悪化リスクとして増大している。これらの悪化リスク材料やスイスフランの上昇を通じた新たなデフレ懸念の中、スイス国立銀行は物価安定を確かなものとするため、必要と思われる全ての手段を採る。)

The SNB’s conditional inflation forecast for 2010 and 2011 has increased slightly since March. It remains unchanged for 2012. Assuming an unchanged three-month Libor of 0.25%, average inflation for 2010 is expected to amount to 0.9%, for 2011 to 1.0% and for 2012 to 2.2%. This forecast shows that short-term price stability is guaranteed. It also shows that the current expansionary monetary policy cannot be maintained over the entire forecast horizon without compromising medium and long-term price stability. The forecast is still associated with very considerable uncertainties.(スイス国立銀行の2010年、2011年の物価見通しは3月から若干上方修正した。2012年は変更は無い。3ヶ月ロンドン銀行間金利が0.25%で変化がないと仮定すると、2010年の平均的な物価上昇率は+0.9%、2011年は+1.0%、そして2012年は+2.2%と予想される。この見通しは、短期における物価の安定性が保証されることを意味する。また、この見通しは、中長期的な物価の安定について妥協をすること無しに、見通しの最終期間まで現在の拡張的な金融政策を維持することはできないということも示している。この見通しは非常に大きな不確実性を伴っている。)

《ニュース備忘録》

【ロイター】
スイス中銀が金利据え置き、景気改善見通し示す
2010年 06月 17日 22:37 JST
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPJAPAN-15872220100617
据え置き発表直後の電話会見では、スイスフランの対ユーロの過度の上昇に断固たる対応をとるとの従来の方針を示さなかった。その後、フラン高がデフレにつながるリスクがあれば、あらゆる措置を講じるとの方針を示した。

【ブルームバーグ】
スイス中銀:通貨高抑制姿勢を緩和-政策金利は据え置き (Update1)
2010/06/17 19:51 JST
http://www.bloomberg.co.jp/apps/news?pid=90920012&sid=aoY8BWcWnXIc
ヒルデブラント総裁は、物価安定をめぐり「妥協せずに、現行の緩和的な金融政策を予想し得る期間すべてにわたり維持することはできない」と言明。ヨルダン副総裁は、スイスの市中銀行は「利上げに備える必要がある」と述べた。

【ロイター】
消費税引き上げ実施、早くても2012年秋=民主政調会長
2010年 06月 17日 18:30 JST
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPJAPAN-15869920100617

【ロイター】
G20での名指しは自滅行為=中国政府高官
2010年 06月 17日 16:57 JST
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPJAPAN-15867620100617

【ロイター】
1年物オペ満期でECB出口戦略は中断、資金供給は維持へ
2010年 06月 17日 15:08 JST
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPJAPAN-15864520100617

【ロイター】
米財務省、核問題で対イラン追加制裁を発表
2010年 06月 17日 10:08 JST
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPJAPAN-15857820100617

【ロイター】
議会は規制改革で大きく前進=バーナンキ米FRB議長
2010年 06月 17日 09:46 JST
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPJAPAN-15856820100617

【ロイター】
米ファニーメイとフレディマック、上場廃止へ
2010年 06月 17日 02:14 JST
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPJAPAN-15853520100616

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