ブラジル中銀が利上げを決定した。0.75%の利上げは市場予想で織り込み済み。2009年7月から政策金利を年8.75%で据え置いていたが、前回2010年4月の0.75%の利上げに続く2回目の引き上げで、政策金利は10.25%となった。先日発表された1-3月期の実質GDP成長率で、前期比+2.7%、年率11.2%が、連続で大幅な利上げ実施を後押ししたと言える。
Copom raises the Selic rate to 10.25 percent
06/10/2010
http://www.bcb.gov.br/noticias/Noticias.asp?noticia=1&idioma=I&cod=2595 Brasilia - Continuing the adjustment process of the monetary conditions to the forward-looking scenario of the economy, in order to ensure the convergence of inflation to the targets path, the Copom unanimously decided to increase the Selic target to 10.25 percent, without bias.(ブラジリア:物価を目標の経路へ誘導することの確実性を高めるため、先行きを見通した経済シナリオに基づき、金融の状態を引き続き調整する。金融政策委員会は、政策金利のセリック金利目標をバイアス無しで10.25%に引き上げることを全会一致で決定した。)
The June Copom Minutes will be released in Portuguese next Thursday, June 17.
ブラジル・日本商工会議所の翻訳記事によれば、利上げはまだ続きそうで、、最終的には12%程度まで金利が引き上げられると考えられているようだ。今後は政策金利引き上げのペースが何時鈍化するかがポイントとなるだろう。
【在ブラジル日本商工会議所:エスタード紙訳】
Selic金利は1年ぶりに二桁台に
2010/06/10
http://jp.camaradojapao.org.br/brasil-business/noticias/noticias-politica/?materia=7473
大半の金融スペシャリストは7月並びに9月のCopom委員会でSelic金利はそれぞれ0.75%引上げられて年末には11.75%になると予想、しかし今後さらにインフレ圧力が強まれば、10月と12月のCopom委員会で小幅な利上げの可能性も否定できない。
2003年にルーラ大統領が就任した時のSelic金利は年利26%でSelic金利が一桁台に低下するのは経済担当班の夢であると述べていたが、昨年6月から1年間も一桁台を維持していた。
昨年のインフレ指数は4.31%、今年は6%が予想されているが、連邦政府のインフレ指数の目標上限である6.5%を突破する可能性も否定できない。
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