(2月25日-2)EU経済見通し

欧州連合（ＥＵ）の執行機関である欧州委員会が、同地域の経済見通しを発表した。発表前に、同委員会からギリシャの経済見通しは記載されないとのお達しがあったため、注目度はそれほど高くない。

EU interim forecast: Fragile recovery in progress
25/02/2010
http://ec.europa.eu/economy_finance/articles/eu_economic_situation/2010-02-25-eu_interim_economic_forecast_en.htm

【具体的な見通しレポート(表込み)】
Interim forecast full document
http://ec.europa.eu/economy_finance/articles/pdf/2010-02-25-interim_forecast_en.pdf

出てきた結果も、ドイツが前回今回変わらず2010年の見通しが1.2％となっている。ユーロ圏全体も、0.7％で修正無し。住宅バブルの後遺症に悩むスペインが、-0.8％から-0.6％に上方修正。

　　　　　　09年 　10年 　　　　　　　　　　　 2010年見通し
前期比 　　Q4 　　Q1 　　Q2　　 Q3 　Q4 　11月時点 　2月時点
ドイツ 　　　0.0 　 0.0 　　 0.3 　 0.3 　 0.4 　　 1.2 　　　　 1.2
スペイン　 -0.1 　 -0.1 　　0.1 　 -0.2 　 0.1 　 -0.8 　　　 -0.6
フランス 　0.6 　　 0.4 　　 0.0 　 0.1 　 0.3 　　 1.2 　　　　 1.2
イタリア 　-0.2 　　0.4 　　 0.1 　 0.2 　 0.3 　　 0.7 　　　　 0.7
オランダ 　0.3 　　 0.3 　　 0.3 　 0.3 　 0.3 　　 0.3 　　　　 0.9
ユーロ圏 　0.1 　　 0.2 　　 0.2 　 0.2 　 0.3 　　 0.7 　　　　 0.7
ポーランド 1.7 　　 0.1 　　 0.5 　 0.8 　 0.9 　　 1.8 　　　　 2.6
英国 　　　0.1 　　 0.2 　　 0.2 　 0.3 　 0.4 　　 0.9 　　　　 0.6
EU27ヶ国 0.1 　　 0.2 　　 0.2 　 0.2 　 0.3 　　 0.7 　　　　 0.7

(2010年見通しは年間の前年比で、前回09年11月時点の2010年見通しと、今回2月時点の2010年見通しを比較)

さすがに、この時点で一般政府債務残高の対GDP比を出してくる勇気は無かったか。