スイス国立銀行が金融政策を発表。結果は現状維持であり、サプライズは無い。
Zurich, 11 March 2010
Monetary policy assessment of 11 March 2010
Swiss National Bank maintains its expansionary monetary policy
http://www.snb.ch/en/mmr/reference/pre_20100311/source/pre_20100311.en.pdf
冒頭の段落に政策決定の概要が書いてある。
The Swiss National Bank (SNB) is maintaining its expansionary monetary policy. Consequently, it is leaving the target range for the three-month Libor unchanged at 0.00–0.75% and intending to keep the Libor within the lower part of the target range at around 0.25%. It will act decisively to prevent an excessive appreciation of the Swiss franc against the euro.(スイス国立銀行は拡張的な金融政策を維持する。したがって、3ヶ月Liborの目標金利を0~0.75%に据え置き、大体0.25%あたりのレンジの低層で維持するつもりだ。スイスフランがユーロに対して過度に上昇することを防ぐために、断固たる行動をするだろう。)
ここまで決定的に為替介入を匂わせて通貨高を阻止しようと言う姿勢は、中国と似ている感じがする。米国が4月15日に発表する為替半期報告書で、スイスも為替操作国と名指しされるのだろうか。少なくとも、スイスは中国人民元に対して切り上げしろと言えた身分ではない。
スイス国立銀行の2010年のスイス経済成長率見通しは、1.5%程度。物価は2010年が0.7%。当面、金利は上げにくい。
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