EU財務相理事会が開催され、ギリシャについての討議がなされた。既に2月11日のEU首脳会議でファンロンパイEU大統領がギリシャ支援を発表していた(金銭支援については何も言及せずだが)ので、特に驚きは無かった。
Eurogroup and ECOFIN ministers meetings of 15 and 16 February 2010
http://ec.europa.eu/economy_finance/articles/eu_economic_situation/2010-02-16-eurogroup_ecofin_en.htm
ギリシャは2012年に財政赤字の対GDP比を3%以下に抑えるべく、2010年単年でこの値を4%引き下げることを目標として発表し、3月16日までに、この2010年の目標達成のための行程表の提出を、5月15日までにその後の財政再建策の提出を求めたようだ。更に、3ヶ月ごとに、この財政改革の進捗状況の報告を求めているという。
Brussels, 16 February 20106501/10 (Presse 30)
Council gives notice to Greece to correct its government deficit
by 2012, setting out a timetable for corrective measures
http://www.consilium.europa.eu/uedocs/cms_data/docs/pressdata/en/ecofin/112905.pdf
その他にも、リトアニア、マルタ、ルーマニアに対しても財政赤字(?)の修正計画の期限を1年延長したり、パパデモスECB副総裁の次の後任にコンスタンシオ氏(ポルトガル中銀)総裁を推薦したりし、色々なことが決定されたようだ。パパデモス現副総裁の出身はギリシャ。それがポルトガルの総裁にバトンタッチされるというのは、なんだか皮肉というか、気まずい雰囲気と言うか。とりあえず、副総裁が南欧から選出されたことで、トリシエ総裁の次はドイツのウェーバー連銀総裁の可能性が高まったと言われている。
ギリシャ問題はまだまだ続く。
0 件のコメント:
コメントを投稿