2010年2月7日日曜日

(2月5日-2)米雇用統計改善はゆっくり。

みんなが待ちに待った雇用統計が今月もやってきた。2月5日金曜日に発表された1月の結果は-2.0万人と引き続き雇用削減が続いているようだが、12月の-15万人の雇用減から比べると、悪化は緩やかになっている。

ただし、今回は事業所調査の修正によって過去分が修正されている。修正結果は以下の通りだが、2009年の雇用喪失人数は416.4万人から478.1万人へと61.7万人下方修正となった。

非農業部門雇用者数
万人       水準            増減
        改定前    改定後  改定前  改定後  修正幅
09年 1月  13,433.3   13,354.9   -74.1   -77.9    -3.8
   2月  13,365.2   13,282.3   -68.1   -72.6    -4.5
   3月  13,300.0   13,207.0   -65.2   -75.3   -10.1
    4月  13,248.1   13,148.8   -51.9   -58.2    -6.3
   5月  13,217.8   13,114.1   -30.3   -34.7    -4.4
   6月  13,171.5   13,063.7   -46.3   -50.4    -4.1
   7月  13,141.1   13,029.3   -30.4   -34.4    -4.0
   8月  13,125.7   13,008.2   -15.4   -21.1    -5.7
   9月  13,111.8   12,985.7   -13.9   -22.5    -8.6
  10月  13,099.1   12,963.3   -12.7   -22.4    -9.7
  11月  13,099.5   12,969.7    0.4    6.4    6.0
  12月  13,091.0   12,954.7   -8.5   -15.0    -6.5
10年 1月         12,952.7        -2.0

雇用削減が始まった2008年1月からの雇用喪失累計人数は、842.4万人にものぼる。
失業率はここ足もとでようやく低下傾向に転じ始めた可能性がある。オバマ大統領は先日の一般教書演説で雇用の最優先を訴えており、打ち出す政策によって、どれだけ雇用が改善するかが2010年の米国経済を見る上でポイントであろう。

失業率(%)
09年 1月 7.7
    2月 8.2
    3月 8.6
    4月 8.9
    5月 9.4
    6月 9.5
    7月 9.4
    8月 9.7
    9月 9.8
   10月 10.1
   11月 10.0
   12月 10.0
10年 1月 9.7

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THE EMPLOYMENT SITUATION -- JANUARY 2010
http://www.bls.gov/news.release/empsit.nr0.htm