2009年12月13日日曜日

(12月10日)英NZ金利据置き

英国中銀が金融政策を発表。政策金利を現行の0.5%に据え置き、資産買い入れプログラムも総額2000億ドルを継続と発表された。特にサプライズもなし。この買い入れ計画はあと2ヶ月で終了するが、引き続きその総額は検討中と発表されている。英国中銀は2・5・8・11月の年4回、インフレーション・レポートを発表しており、次回発表は2010年2月10日。金融政策の発表は次回2010年1月7日で、その次は2月4日であるから、市場は1月はノーサプライズで、買入れ増額延長をやるのだったら2月と見込んでいるようだ。ただ、最近は財政悪化とソブリン格付けの問題が出てきているので、景気動向しだいでは思案のしどころだろう。

News ReleaseBank of England Maintains Bank Rate at 0.5% and continues with £200 Billion Asset Purchase Programme
http://www.bankofengland.co.uk/publications/news/2009/134.htm

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ニュージーランド中銀が金融政策を発表。こちらも政策金利を据え置き。2.5%。であったが、声明文を見ると引き締めに向けて半歩踏み出したようだ。

OCR unchanged at 2.5 percent
Date 10 December 2009
http://www.rbnz.govt.nz/news/2009/3846324.html
政策金利については

If the economy continues to recover, conditions may support beginning to remove monetary stimulus around the middle of 2010. Recent tightening in financial conditions, driven by a higher exchange rate, increased long-term interest rates and a wider gap between the OCR and bank funding costs, reduces the need for more immediate action.(もし、景気回復が続くのであれば、2010年半ばごろに、金融緩和を解除し始める状況になるだろう。通貨上昇によってもたらされた最近の金融状況のタイトニングは、長期金利を引き上げ、政策金利と銀行のファンディングコストの差を広げており、更なる早期の行動の必要を減じている)
と記してある。前回10月29日は、

In contrast to current market pricing, we see no urgency to begin withdrawing monetary policy stimulus, and we expect to keep the OCR at the current level until the second half of 2010. (現在の市場が(利上げ期待)織り込んでいることに対し、我々は金融緩和を引き上げ始める緊急性は無いと見ているし、政策金利の現行水準(2.5%)を2010年の後半まで維持すると考えている)

と、2010年後半に利上げ開始を示唆していた。これが2010年半ばごろと、微妙に表現が前倒しされている。その後の早期利上げは必要ないとの緩衝文言はあるが、ニュージーランドもいよいよ出口に向かい始めたと言える。ただし、為替レートを見ると、豪ドル同様ニュージーランド・ドルも結構上昇しているため、市場は豪州と違って政策金利を引き上げていないニュージーランド中銀の意図とは裏腹に、相当のことは織り込んでいるといえる。


《ニュース備忘録》

【ロイター】
量的緩和、あと2カ月で終了=英中銀声明
2009年 12月 10日 21:52 JST
http://jp.reuters.com/article/businessNews/idJPJAPAN-12879620091210

【ロイター】
ギリシャ財政は破たんせず、EUの支援不要=ユーログループ議長
2009年 12月 10日 19:02 JST
http://jp.reuters.com/article/businessNews/idJPJAPAN-12878620091210

【ロイター】
中国は人民元の大幅な上昇容認せず=国務院発展研究センター研究員
2009年 12月 10日 16:17 JST
http://jp.reuters.com/article/businessNews/idJPJAPAN-12875520091210

【ロイター】
情報BOX:ECBが段階的に縮小させる予定の流動性供給策
2009年 12月 10日 14:58 JST
http://jp.reuters.com/article/businessNews/idJPJAPAN-12873220091210

【ロイター】
中国政府、消費促進策の来年継続を決定
2009年 12月 10日 14:30 JST
http://jp.reuters.com/article/businessNews/idJPJAPAN-12870220091210
国務院が今後の消費促進策について新たに示した方針は以下の通り。
 *新車買い替えで支払われる補助金を3000─6000元から5000─1万8000元に引き上げ
 *農村部での家電および自動車購入支援策を継続。同プログラムが適用される家電価格を「大幅に」引き上げ
 *家電を新品に買い替える際の支援策を継続
 *新エネルギー・省エネ自動車の購入支援策の試験的実施を拡張
 *個人の住宅転売に対する課税の控除対象を最低2年間の所有後から最低5年間の所有後に引き上げ
 *小型車(排気量1600cc以下の車種)の車両取得税の税率を現行の5%から7.5%に引き上げ。減税前の10%はなお下回る水準

【ロイター】
英債務管理庁、09/10年度の国債発行額を2251億ポンドに引き上げ
2009年 12月 10日 09:17 JST
http://jp.reuters.com/article/businessNews/idJPJAPAN-12863420091210

【ロイター】
S&Pがスペインの見通しをネガティブに引き下げ、格下げリスク警告
2009年 12月 10日 05:10 JST
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPJAPAN-12860820091209

【ロイター】
英予算方針:識者はこうみる
2009年 12月 10日 04:48 JST
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPJAPAN-12860420091209

【ロイター】
出口戦略、無制限の流動性供給オペの正常化が最後に=独連銀総裁
2009年 12月 10日 02:09 JST
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPJAPAN-12860020091209

【ブルームバーグ】
米財務長官:TARPによる金融支援策、来年10月まで延長
2009/12/10 00:13 JST
http://www.bloomberg.co.jp/apps/news?pid=90900001&sid=aTiFSjaGqipM

【ブルームバーグ】
スペイン格付けアウトルック「ネガティブ」に修正-S&P (Update1)
2009/12/10 00:12 JST
http://www.bloomberg.co.jp/apps/news?pid=90900001&sid=avZJoUKojag0

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