2009年12月27日日曜日

COP15と中国・インドの抵抗

COP15が閉幕した。結果は採択に至らず、「条約締約国会議として同合意に留意する」との緩やかな合意で終結した。結局参加者の調整が上手くいかず、会議は踊り、国際協調の難しさを改めて示すことになった。

気候変動枠組条約第15回締約国会議首脳級会合:
鳩山総理ステートメント
平成21年12月18日
http://www.kantei.go.jp/jp/hatoyama/statement/200912/18cop_speech.html

気候変動枠組条約第15回締約国会議(COP15)
京都議定書第5回締約国会合(CMP5)等の概要
平成21年12月20日
日本政府代表団
http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/kankyo/kiko/cop15_g.html

後日談のこの産経新聞の記事を見ると、新興国は先進国のみに削減義務のある京都議定書の延長を主張し、一方で先進国は温室効果ガスの排出量が増加している新興国にも義務を負う責任があると主張し、平行線を辿っていった。特に、外務省のHPでは反対国としてベネズエラ、キューバ、ボリビア、スーダンの名前を挙げたが、会議にブレーキをかけた最大の犯人は中国とインドのようだ。後日、オバマ大統領は、番組の収録で自身が会議に参加する以前に中国が協議を欠席していたと告白している。英国のミリバンドエネルギー・気候変動相は中国を名指しで批判している。

【産経新聞】
【COP15】削減目標骨抜きで中印共闘 アフリカも疑問の声 (1/2ページ)
2009.12.23 23:06
http://sankei.jp.msn.com/world/china/091223/chn0912232309004-n1.htm
今回分かったことは、人民元の切り上げ問題然り、中国は自分の主張を「国際協調」の名の下に曲げることは絶対に無いと言うことだ。自らの益にならないことは、とことん拒否する。そこまで行動様式が定式化されるのであれば、それはそれで分かりやすいのだが、超大国に脱皮する前に徳を広めると言うことが無いのであれば、それに資格があると言えるかは疑問だし、リーダーとは呼べない。


《ニュース備忘録》

【ブルームバーグ】
ムーディーズ:大口住宅ローン証券、格下げ方向で見直し-1430億ドル
2009/12/19 11:40 JST
http://www.bloomberg.co.jp/apps/news?pid=90920015&sid=aiXx_6kJ2Ldw

【ロイター】
ユーロ圏銀行の評価損総額予想、過去半年に増加=ECB報告
2009年 12月 19日 09:25 JST
http://jp.reuters.com/article/businessNews/idJPJAPAN-13026020091219

【ロイター】
ECB、ギリシャ格下げでも担保ルール強化変更せず=副総裁
2009年 12月 19日 09:02 JST
http://jp.reuters.com/article/businessNews/idJPJAPAN-13025920091219

【ブルームバーグ】
ECB:ユーロ圏の銀行の評価損、さらに1870億ユーロも-安定化報告
2009/12/19 01:33 JST
http://www.bloomberg.co.jp/apps/news?pid=90900001&sid=asd4MoSqBdek

【ロイター】
ギリシャ、来年3月までの税制改革実施を目指す=財務相
2009年 12月 19日 01:25 JST
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPJAPAN-13023420091218

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