2010年10月31日日曜日

(10月15日-2)米半期為替報告書の発表延期

米国財務省が半期為替報告書の公表延期を発表した。本来は10月15日発表であったのだが、前回の4月の発表同様、またしても中国の反応を見ながらの延期である。

【Treasury】
October 15, 2010
TG-910
Treasury Department Statement Regarding Decision to Delay The International Economic and Exchange Rate Policies
Report to Congress
http://www.ustreas.gov/press/releases/tg910.htm

Since June 19, 2010, when China announced it would renew the reform of its exchange rate and allow the exchange rate to move higher in response to market forces, the Chinese currency has appreciated by roughly 3 percent against the U.S. dollar. Since September 2, 2010, the pace of appreciation has accelerated to a rate of more than 1 percent per month. If sustained over time, this would help correct what the IMF has concluded is a significantly undervalued currency. (2010年6月9日に中国が為替レートの新たなリフォームの発表と、市場の勢いに対応した通貨上昇の容認以降、中国の通過は大体3%程度、米ドルに対して上昇した。2010年9月2日以降、その上昇ペースは月1%を超える以上に加速している。これが引き続き維持されれば、IMFが同通過は大きく過小評価されていると結論付けたものの修正に寄与するであろう。)

ということで、11月のG20サミットやAPEC首脳会議までの様々な状況をみて、半期為替報告書を提出する考えのようだ。前回は上記に書かれているように4月15日の発表延期の後、6月19日に弾力性拡大を中国通貨当局が発表、その後、やや元高が進んだところで7月8日に半期為替報告書が提出され、中国が為替操作国と認定されなかったが、その結果の後、人民元の上昇が一旦ストップしている。人民元の動きは、やはり中国政府が握っているだけあって、一筋縄では行かない。

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