米議会予算局が、景気後退局面の2009年2月に実施した米国復興再投資法(ARRA)に冠する景気への影響について試算を発表したので、ここに数字だけ記録しておく。2009年から2019年にかけて7870億ドルの財政赤字拡大要因と見られていた同政策については、その財政赤字への影響額を8140億ドルへ拡大すると修正しているようだ。また、その財政効果は半分が2010年度までに出尽くすと考えられているようだ。下記表にあるとおり、その経済効果は2010年4-6月に+1.7%~4.5%あると幅広に推計されているようだ。しかし、この先景気押し上げ効果が徐々に剥落してゆくとの見通しから、先行きには注意が必要だろう。
【CBO】
Estimated Impact of the American Recovery and Reinvestment Act on Employment and Economic Output From April 2010 Through June 2010
August 2010
http://www.cbo.gov/doc.cfm?index=11706
ARRAの経済への影響
GDP 失業率 雇用
下限 上限 下限 上限 下限 上限
% % % % 百万人 百万人
09年 Q1 0.1 0.1 小幅 小幅 小幅 小幅
Q2 0.8 1.3 -0.2 -0.3 0.3 0.5
Q3 1.2 2.4 -0.3 -0.6 0.6 1.1
Q4 1.4 3.3 -0.5 -1.0 0.9 1.9
10年 Q1 1.7 4.1 -0.7 -1.5 1.2 2.7
Q2 1.7 4.5 -0.7 -1.8 1.4 3.3
Q3 1.5 4.2 -0.8 -2.0 1.4 3.6
Q4 1.1 3.6 -0.7 -1.9 1.3 3.5
09年 0.9 1.8 -0.3 -0.5 0.5 0.9
10年 1.5 4.1 -0.7 -1.8 1.3 3.3
11年 0.7 2.3 -0.5 -1.5 0.9 2.7
12年 0.2 0.5 -0.2 -0.5 0.3 0.9
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