2010年9月12日日曜日

(9月7日-2)日銀金融政策様子見

日本銀行が金融政策を発表した。政策金利0.1%の据え置きで変更は無し。非伝統的金融政策も変更無し。当然の結果である。既に8月30日の臨時会合で追加政策(追加緩和と書いていいのかどうか・・・)を行っているので、その様子見と言ったところだろうか。それとも、玉切れを起こした鉄砲の引き金を引いても市場に見透かされるだけなので、とりあえず銃口は向けたままにしているだけなのだろうか。(後者の可能性が大きいと思うのだが。。。)


2010年9月7日
日本銀行
当面の金融政策運営につい
http://www.boj.or.jp/type/release/adhoc10/k100907.pdf

2 0 1 0 年9 月8 日
日本銀行
総 裁 記 者 会 見 要 旨
―― 2010年9月7日(火)
午後3時半から約45分
http://www.boj.or.jp/type/press/kaiken07/kk1009a.pdf

総裁記者会見についてみてみると、質疑応答前の段階で最後に為替について言及している。やはり、為替相場の動向に気を使わざるを得ないのだろ。

『なお、為替相場自体について申し上げると、この1か月間の特徴は、世界経済の先行きを巡る不確実性の高まりから、グローバル投資家のリスク回避姿勢が強まり、安全通貨への需要が高まったことだと思います。そうした動きを基本的な背景として、スイスフランや日本円が買われ、ドルについても、安全通貨として、むしろ相対的に買われた通貨であったとみています。いずれにせよ、為替相場は日々様々な要因を反映して変動するものであり、政策の成功・失敗の判断基準を、短期的な相場動向で評価するという考え方は適当ではないと思っています。』

また、追加緩和についてもにおわせた発言を声明文に載せるように意図的にしたと考えられる。これは、実質的には何も変わらないのだが、表面的にみると受けて側から緩和バイアスにあると感じられるようなレトリック、少なくとも引き締めは毛頭考えていないということを印象付けようとしているように思える。おりしも、何度も政府側や市場から緩和期待の水を向けられている中で、多少なりともその期待にこたえたい、少なくとも誤解されるようなことは避けたいということなのだろう。

『適時・適切に対応をするという金融政策の構えを申し上げましたが、日本銀行の金融政策に対する基本的な姿勢を正しく理解して頂くために、今回、公表文でもその旨を明らかにした方がいいと判断したわけです。従いまして、趣旨は公表文に書いてあることに尽きますが、「先行きの経済・物価動向を注意深く点検したうえで、必要と判断される場合には、適時・適切に政策対応を行っていく」、この文言以上でも以下でもないと思います。』

結びの発言は

『、日本銀行としては、日本銀行が考えていることが正確に伝わるように今後とも努力をしていきたいと思っています。』
とある。そうあって欲しい。
 
【共同通信】
日銀総裁、円高進行で追加緩和も 「適時適切に対応」
2010/09/07 18:57
金融政策決定会合を終え、記者会見する日銀の白川総裁=7日午後、日銀本店


 

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