2009年3月2日月曜日

Citi3度目の関与

週末、米国財務省がCitiグループに3度目となる関与を実施したと発表があった。前回2回分は公的資金の注入だが、今回は既存優先株の普通株への転換だ。具体的な内容は既に新聞各社が報じている。ちょっと後追いになるけれど、公表資料を見てみる。

米国財務省発表は以下。
February 27, 2009
tg41
Treasury Announces Participation in Citigroup's Exchange Offering
http://www.ustreas.gov/press/releases/tg41.htm

Citiホームページ公表
http://www.citigroup.com/citi/press/2009/090227a.htm

Citiホームページの方が多少良いが、米政府は自身のCiti保有比率を上昇させないために、民間部門が保有している同社優先株に合わせた自社の転換を公表した。日経新聞3月1日によれば、持株比率の構成は、米政府が36%、GICが10%、サウジのアルワリード王子が8%、公募株主が21%で、残りが既存株主ということだ。

国有化はさせないと言う強烈な意思の下で、民間をも巻き添えにした支援策が短期間のうちに打ち出された。それだけ追い込まれているからと言うことも言えなくも無いが、4月末までに終了する大手行の「ストレステスト」の結果を見たい。

一方で、WSJやロイター英語版ではAIGに対する支援策が近づきつつあると出ている。一方で、格下げ検討中との話もあり、格下げが実施されれば、その信用力が保険の最たる資産であるから引当金などの積み立てや様々な処理損失がAIGを苦しめることとなる。まさに、地獄スパイラル。

このところ、金融問題が連続して出てくる地合いが高まっていると言える。日本の例をみてもそうだが、最終的には資産査定の厳格化が終わらなければ、ダイエーの時と同様何度も繰り返し繰り返し支援に迫られるだけなので、こういった対策事態は根本的な解決ではない。市場もこういったニュースは見飽きるはず。

今日はインターネットの調子が非常に悪くて1日使い果たした。

眠いので寝よう。

《ニュース備忘録》

【WSJ】
MARCH 1, 2009, 10:21 A.M. ET
Merkel Rejects Calls for EU Bailout of Eastern Europe
http://online.wsj.com/article/SB123591435325503221.html#mod=testMod
ドイツのメルケル首相は単独での東欧救済に消極的。ハンガリーのFerenc Gyurcsany首相はEUに対して救済措置としての€190 billionの基金設立を要請。

【時事通信】
保護主義めぐり集中討議=EU臨時首脳会議
2009/03/01-21:26
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2009030100137

【ロイター】
米シティ、格下げや格付け見通し変更相次ぐ
2009年 02月 28日 12:13 JST
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPJAPAN-36742920090228

【ブルームバーグ】
米シティに3回目の政府救済、優先株の普通株転換で持ち分上昇(2)
2009/02/28 01:55 JST http://www.bloomberg.co.jp/apps/news?pid=90003017&sid=aRyivduSgiM8&refer=jp_news_index

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