2008年11月24日月曜日

富士山

 
所用で静岡に向かった。新幹線の中から秋晴れの中、富士山を見たが、やはり富士山が目に入ると背筋をピンとしたくなる。写真で撮ると、いつもその大きさや雄雄しさが映し切れないので残念。小田原を過ぎた辺りで、緑色のほかに黄色や赤色が混じり、遠くに冠雪した大きな富士山。空は蒼色に鮮やかに染まり、その中で富士山は翠色を深く讃えていた。絵葉書に切り取って誰かに送りたいような風景だった。富士山を眺めていると、時間が過ぎるのを忘れてしまう。地球の奥底にあるエネルギーをそり起たせ、その目の届く範囲全てに強いエネルギーを発しているような思いにとらわれる。

久しぶりに会った友人達と話をした。銀行員の友人は、中小企業が担当。こんな状況なので、ファイナンスについてはラインが厳しくなっているらしい。不良債権処理に追われていたころは、金融検査官の厳しい追及によって、貸出先がマークダウンされてしまうことがつらかったらしい。足下の金融危機で、これまた同様の事態を覚悟して事前に対抗するための書類を色々沢山用意し、金融検査に戦々恐々としていたらしいのだが、なんだか今回の金融危機下では、梯子を外されたかのように、それほど深くネチネチした突っ込みも無く、比較的あっさり済んでいるそうだ。検査が甘いというわけではなく(そんな言い方は別次元の程度の低い揶揄)、やはり金融危機によって、中小企業が強烈に追い込まれることに対するある程度の考察があるようだ。しかし、不良債権処理担当の仕事は増えているそうだ。特に、自動車関連は注文が切れるときは一気に切れるらしいし、これからしんどくなるのが分かっているだけ、不安が大きい。中堅企業と中小企業との間には、結構明確にラインがあるようだ。色々な意味で。

がんばれ!!静岡県警!!色々な意味で。

その後、三嶋大社を参拝。三嶋大社は2千年もの歴史がある由緒正しい神社のようだ。入り口を入ると、菊の御紋の掲げられた門を通るので、神道の由緒正しいお宮なのだろう。HPで調べると、

「大山祇命(おおやまつみのみこと)、積羽八重事代主神(つみはやえ ことしろぬしのかみ)、御二柱の神を総じて三嶋大明神(みしまだいみょうじん)と称しています。大山祇命は山森農産の守護神、また事代主神は俗に恵比寿様とも称され、福徳の神として商・工・漁業者の厚い崇敬をうけます。」

と言うことなので、商売の神様が祭ってあるというなのだろう。それを知らずにお参りした。何を願ったかは、まぁ良いとして、形式(立て札に書いてあった)に則って2礼2拍手1礼をする前に、少し清清しい風が流れてきた気がした。

帰りの新幹線で、再び富士山を眺めた。

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