2008年10月13日月曜日

残り1日

日本の市場が開くまで、体育の日の祝日(月曜)を残すのみとなった。
このままでは、火曜日の到来とともに恐怖の市場再開となる。
月曜日に動くアジアやオセアニア、欧州の市場がどう反応するか。

最近、グリーンスパン前FRB議長の回顧録である「波乱の時代」を読んでいる。この中の世界通貨危機の章が、現在の状況を考える上でとても参考になる。第9章の「ミレニアム・ブーム」にある。

「ロシアは『核大国すぎてつぶせない』はずだと思われていた。・・(中略)・・アメリカとその同盟国は静かに、そして効率的にエリツィン政権を支援して、核兵器が安全に保管されるようにしてきたのである。ロシア政府も、経済の管理より、武器の管理にはるかに熟達していた。このため、クリントン大統領らの指導者は慎重な検討の後、IMFが支援を止めても核のリスクは高まらないと判断し、金融支援策を取り下げるとのIMFの決定を承認した。」

そして、LTCMショックが起きる。

世の中、思い込みで動く場合、その後のペナルティが予想以上に大きいことがままある。モラルハザードをいかに回避し、最善の解を求めるかは非常に重要なテーマだ。

賢者は歴史に学び、愚者は経験に学ぶ

普段と違い、この金融危機の下では全てのプレッシャーがありとあらゆる問題を圧縮し、誘爆を繰り返している。避難路を確保するための「時間」が何よりも求められている。しかし、通常の景気後退局面と異なり、現在の金融危機は決済機能という超短期の次元で発生している。悠長なことは言っていられない。そして、連鎖反応が全てに襲い掛かる。つまり、ありとあらゆるものが飲み込まれるブラックホールに引きずり込まれている中で、多少もがいたところで、深淵から落ち込み始めたものは常識を超えたエネルギーを噴射できない限り、その暗黒の渦から逃れることは不可能な状況なのだ。そして、それは我々が最も欲する「時間」すら存在しないかの様に、あざ笑いながら、あっさりと飲み込んでしまう。モルガン・スタンレーは既にこの渦に半身をうずめてしまった。MUFGはこれを救うべく右手を差し出したが、市場の「疑念」は両者をまとめて包み込もうとしている。唯一の手段は、世界の知恵が集まり、「ホワイトホール」を瞬時に完成させてこの「ブラックホール」に衝突させる以外にはないだろう。その人工的な科学エネルギーに必要な要素が「公的資金注入」のみで十分かどうか、この新しい空前の困難を始めて目にする我々には分からない。ホワイトホールとブラックホールの衝突後、この宇宙空間に何が残り、どのような世界に転換するかも分からない。ただ、宇宙を満たしている市場参加者という存在に響き、安定化させる化学反応を起こせる起爆剤にならない限り、不均衡で不安定な状況は続くであろう。その場合、更なる犠牲が生じる。

運命の日が近づいている。我々はこの圧倒的な暴力に耐え抜くことができるのだろうか。
世界の聡明な知恵が求められている。


《ニュース備忘録》

【ブルームバーグ】
英銀RBSが100億ポンド増資計画、公的資金投入第1号か-関係者
2008/10/12 12:39 JST
http://www.bloomberg.com/apps/news?pid=90003009&sid=aHJYHke6TCc4&refer=jp_home

【ロイター】
G7行動計画を支持、日本は外準活用の支援表明=IMFC
2008年 10月 12日 15:18 JST
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPJAPAN-34260120081012

【日経新聞】
豪、預金全額を3年間保護 NZは2年間 金融危機対策
12日 22:33
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20081012AT2M1201G12102008.html

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