【Riks Bank】
Repo rate raised to 0.5 per cent DATE 01/07/2010
http://www.riksbank.com/templates/Page.aspx?id=44450
The Swedish economy is developing strongly following the severe downturn. The repo rate now needs to be raised gradually towards more normal levels to attain the inflation target of 2 per cent and to ensure stable growth in the real economy. The Executive Board of the Riksbank has therefore decided to raise the repo rate by 0.25 of a percentage point to 0.5 per cent. At the same time, economic growth abroad is expected to be lower, which means that the repo rate in the longer term will not need to be raised as much as was previously assumed.(スウェーデン経済は厳しい景気低迷を経て力図良く回復している。2%の物価目標を達成し、実体経済の安定成長を確かなものとするため、現在、レポ金利をより平常な水準へと徐々に引き上げる必要がある。スウェーデン銀行の政策委員会は、レポレートを0.25%引き上げ、0.5%とすることを決定した。同時に、海外の経済成長はより緩やかなものになると予想されるため、以前に予想されていたよりも、長期的にはレポレートの引き上げは必要ないと言える。)
政策委員会が声明文で発表している将来のレポ金利の見通しは以下の通り。ここまでのものを表示していることは、金融市場参加者の非常に良い参考値になっているといえ、その分、先行きのイールドカーブの形成に大きく役立っていると考えられるのだが、このスウェーデン銀行がこれまでどれだけ、市場参加者からの信任を受けているかは良くわからないので、余り良い過ぎないようにしたい。
レポレートの見通し
2010年 2011年 2012年 2013年
4-6月期 7-9月期 10-12月期 7-9月期 7-9月期 7-9月期
前回 0.4% 0.7% 2.0% 3.5%
今回 0.25% 0.5% 0.9% 2.1% 3.1% 3.8%
レポレート見通しのファン・チャート
(Current forecast for the repo rate, inflation and GDP
http://www.riksbank.com/templates/Page.aspx?id=42905)
例えば、日銀が同じようなことをやれば良いかというと、これまでの経緯や政治との距離など、様々な変数が組み込まれてくることになるし、金融政策の自由度を縛ってしまうことや、説明責任との兼ね合いから良くないと考えられることもある。
後半には、スウェーデン中銀の中にも欧州の財政危機を踏まえると、政策金利を引き上げるべきではないと言う発言(Deputy Governor Karolina Ekholm 、Deputy Governor Lars E.O. Svensson の2人の副総裁)もあったことが紹介されている。よって、スウェーデンの利上げ開始は恐る恐るといったところだろうか。
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