10日は他にも英国とカナダの金融政策が発表されている。
英国の金融政策は、政策金利0.5%と金融資産買入総額1750億ポンドで変更無し。英中銀が中銀預金金利をマイナス金利にして貸し出し増加を図るのではとの観測記事もあったが、ただの話題づくりみたいだ。
News Release
Bank of England Maintains Bank Rate at 0.5% and continues with £175 Billion Asset Purchase Programme
10 September 2009
http://www.bankofengland.co.uk/publications/news/2009/065.htm
&&&&&
カナダも政策金利0.25%の据え置きと、そ2010年6月末までその水準を維持するという前回発表内容と同様の表明がなされた。
FOR IMMEDIATE RELEASE
10 September 2009
http://www.bank-banque-canada.ca/en/fixed-dates/2009/rate_100909.html
「Bank of Canada maintains overnight rate target at 1/4 per cent and reiterates conditional commitment to hold current policy rate until the end of the second quarter of 2010」(カナダ銀行は翌日物の政策金利を0.25%に据え置き、現在の政策金利を2010年第2四半期の終わりまで維持するという条件コミットメントを繰り返す)
しかし、公表文章の最終段落で「Persistent strength in the Canadian dollar remains a risk to growth and to the return of inflation to target.」(カナダドルの上昇の根強さは、経済成長と、(物価が下落する現状から2%の)物価目標への回帰にリスクとして残る。)と述べており、通貨高に懸念を表明している。
ニュージーランドもそうだが、どうもデフレ圧力や輸出産業への圧迫から、通過高を嫌がる中銀が多い。裏返すと、ドル安は世界景気のマイナス材料になっているような感じがする。その原因は米国の対中赤字であったりするわけだが、世界経済の回復の一助として、中国がその富を還元する必要があるのかもしれない。
0 件のコメント:
コメントを投稿