英国の政局が混迷している。約10年続いた前ブレア首相のあとを継いだ現ブラウン首相は、就任直後からサブプライム問題の災禍と景気悪化に悩まされることになる。だが、足下では議員の経費乱用問題に揺さぶられ、4日の統一地方選挙では与党労働党は一敗地にまみれた。
下記はデイリー・テレグラフの記事で、議員の経費乱用が一覧になっている。
MPs' expenses: Full list of MPs investigated by The TelegraphAll of the MPs named by The Telegraph's Expenses Files investigation
http://www.telegraph.co.uk/news/newstopics/mps-expenses/5297606/MPs-expenses-Full-list-of-MPs-investigated-by-the-Telegraph.html
与党労働党内からも首相辞任の要求が出ている。英国の下院議員の任期は5年で前回の総選挙が2005年5月であったから、来年までその任期はあるのだが、ブラウン首相の進退問題はくすぶり続けるだろう。
不正経費問題でスミス内相やブリアーズ地域・地方政府担当相らが辞任の意向を表明しており、パーネル雇用・年金相は首相の退陣要求を突き上げた。地方セインに負けたことと、この様な政治的な背景によって、5日に内閣改造を実施され、ブラウン首相はひとまず退陣要求を退けたと言える。
与党の支持率が下がり、政局が混迷しているというのはどこかの国と同じであるが、経済悪化局面における今後の政治動向が注目される。こういうときは、やっぱりレームダック政権であっても、そういう状況下でのリーダーの特徴として、引き伸ばし作戦を行うのだろうか・・・
《ニュース備忘録》
【ロイター】
英内閣改造、ダーリング財務相は留任=政府声明
2009年 06月 6日 03:56 JST
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPJAPAN-38425520090605
【ロイター】
引き締めまで時間かけ過ぎるべきでない=アトランタ連銀総裁
2009年 06月 6日 01:37 JST
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPJAPAN-38424420090605
【ロイター】
5月米雇用者数は前年9月以来の小幅減、失業率は悪化
2009年 06月 6日 01:14 JST
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPJAPAN-38424520090605
2009年6月14日日曜日
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