毎月第1週の金曜日は、米国雇用統計がお待ちかねだ。
Employment Situation Summary
Friday, June 5, 2009.
THE EMPLOYMENT SITUATION: MAY 2009
http://www.bls.gov/news.release/empsit.nr0.htm
5月の雇用統計の結果は、失業率が4月の8.9%から5月は9.4%へと再び急上昇し、1983年8月以来の水準に上昇した。
しかし、非農業部門雇用者数は、5月は-34.5万人と、4月の-50.4万人から劇的に改善している。2007年12月からおよそ600万人の雇用が失われ、特に製造業の雇用悪化は大きいが、雇用減のスピード鈍化は良い兆候だ。
一部ニュースには、政府部門の一部時間雇用(Temporary help services)の雇用減が緩やかになっていることから、国勢調査員要因ではないかという意見もチラッと聞いたが、小売や交易業での雇用減が縮小しているので、全てが特殊要因ということでもないようだ。
水曜日に既に発表されていたADP雇用者数は民間部門のみを対象としており、政府部門の数字も入ってくる労働省の雇用統計はその分サプライズがあったと言えるが、民間部門も含めて雇用の改善が始まっていると判断しても良いのではないか。
この雇用統計の結果を受けて、米国の金利上昇がちょっと加速し、今まであまり大きく反応してこなかった2年債の利回りも上昇したが、為替がドル高に振れたのは何か別のシグナル(これまではドル安だったが・・・)を含んでいるように思う。
《ニュース備忘録》
【ロイター】
中ロ、自国通貨での二国間貿易決済を検討すべき=ロ大統領
2009年 06月 5日 23:37 JST
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPJAPAN-38424020090605
【ロイター】
リオがBHPと豪鉄鉱石事業を統合、中国アルミとの提携撤回
2009年 06月 5日 12:31 JST
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPJAPAN-38413120090605
【ロイター】
米国債、次のシステミックリスク震源地にも
2009年 06月 5日 12:23 JST
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPJAPAN-38412820090605
【ロイター】
ECBが経済見通し下方修正、カバードボンド購入の詳細発表
2009年 06月 5日 09:54 JST
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPJAPAN-38407020090605
【ロイター】
英雇用・年金相が辞意表明、ブラウン首相に辞任要求=英紙
2009年 06月 5日 09:01 JST
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPJAPAN-38405220090605
【ロイター】
米新規失業保険申請が減少、受給総数も1月以来初めて減少
2009年 06月 5日 00:24 JST
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPJAPAN-38401220090604
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