2009年7月20日月曜日

麻生政権の成果

日本では政局の波風が大きくなっている。火曜日に自民党で両院議員懇談会が11時半に始まり、本会議が午後1時から。その時に衆議院解散が発令される見通し。最近の地方選挙を見ると、4月26日名古屋市長、5月24日さいたま市長、6月14日千葉市長、7月5日の静岡県知事、7月12日の奈良市長、7月12日の東京都議会議員選挙と、4月以降自民党の連敗が続いている。

この敗戦を総括すべく、自民党内では両院議員総会の開催を求める署名活動が行われていたが、執行部がこの動きに対する切り崩しにかかり、更には麻生おろしに至れば3代続けて総理が政権放り投げになることから、無責任政党との批判が加わるとの懸念で及び腰になった議員が署名を撤回するなどのごたごたが起きた。議決権の無い懇談会、しかも時間は1時間強で、マニュフェストや敗戦の総括、政治の将来像が語られることは少ないだろう。本来はこれから政権選択の雌雄を決するわけだから、決意を込めた出陣式のようなものとしなければならないはずである。戦略論としては甚だ宜しくない。

一応、17日に開催された経済財政諮問会議では、これまでの麻生政権の総括がなされていて、政策効果が列記されている。

昨年来の経済対策と効果(内閣府)
http://www.keizai-shimon.go.jp/minutes/2009/0717/item6.pdf

定額給付金については、2兆円(1人1.2万円、65歳以上の高齢者と18歳以下の子供には1人2万円)、6月26日時点で給付額の86%に当たる1.8兆円が給付済みとなったようだ。

エコカーについても新車販売台数は前月比でプラス(4月+5.7%、5月+3.3%、6月+5.8%)、特にハイブリッド車の販売が好調という。(軽自動車の売上が減っていますが・・・)

その他、様々な成果が表明されており、選挙に向けて「経済効果」が強調されているようだ。総選挙は8月30日投票。18日に公示となるが、その前日17日に4-6月期GDPが発表される。7月9日に発表された、経済企画協会が調査したESPフォーキャスト調査では、4-6月期GDPの市場コンセンサスは前期比年率+1.98%。

ESPフォーキャスト調査
7月調査結果概要
http://www.epa.or.jp/esp/fcst/fcst0907s.pdf

《ニュース備忘録》

【時事通信】
「今回逃せば、数十年機会ない」=医療改革法案への支持訴え-米大統領
2009/07/18-19:07
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2009071800280

【ブルームバーグ】
中国人民銀総裁:中国は国内企業の投資規制の緩和必要-北京で語る
2009/07/18 17:01 JST
http://www.bloomberg.co.jp/apps/news?pid=90003009&sid=ackq71BkI8z0&refer=jp_home

【ブルームバーグ】
米CITのアドバイザーは破産法の可能性でつなぎ融資交渉-関係者
2009/07/18 10:46 JST
http://www.bloomberg.co.jp/apps/news?pid=90003009&sid=aJzGODjz47v4

【ロイター】
米CIT、短期融資獲得に向けJPモルガンなどと協議=関係筋
2009年 07月 18日 04:42 JST
http://jp.reuters.com/article/businessNews/idJPJAPAN-10112920090717

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