2009年7月12日日曜日

(7月10日)サミット後

7月8日~10日にかけて、イタリアのラクイラでサミットが行われた。G7は財務省のHP、サミットは外務省のHPと住み分けがされている。

http://www.mofa.go.jp/mofaj/kaidan/s_aso/g8_09/index.html

マスコミの報道を見ていると、今回のサミットで何が話し合われたかと言うことよりも、今後の動向に目線が移っているものが多かった。ちょっと遠い将来で言うと、G8と言う枠組ではもう世界経済の議論は語れなくなっているので、中国やブラジル、インドなどを含めたG14に議論を広げるべきではないかと言うものであった。確かに、一番は中国、その他ブラジルやインドの台頭も十分理解できるが、世界経済の意思決定となると「船頭多くして、船、山に登る」(あれこれ指示する人が多いため、かえって物事の進行が妨げられるたとえ)にならないかと心配だ。

地球温暖化ガスの排出規制についても、新興国側は先進国の問題として、自分達が排出規制を受けると経済発展の大きな阻害要因になるなどと反発しているし、結局は歩み寄るという努力が行われない可能性がある。一流国として主張するには、経済力や政治力が必要なのは当然であるが、責任といった社会的なパワーも備えていないといけない。

ま、今の日本は政治力、経済力ともに衰えた古い国に落ちつつあり、老害にだけはなって欲しくないのだが。

今回の文章を見ると、色々な宣言文章がたくさんあって、全部読むには時間がかかる(し、加えて多くは抽象的なものが多いので、なんとも)。

その他、今後の動きの近いところで言えば、麻生総理が衆議院解散を何時やるかということだ。与党自民党はサミット期間中の麻生降ろしを封印し、自主退陣論や任期満了まで待てといった様々な議論が巻き起こっているようだが、政局第一ではなく、今後どういった政策を実施するかというマニュフェストを早く出して欲しい。そういった政策を比較検討することで、選挙民の判断時間を十分確保する必要があるだろうし、そういう舞台がない中で「何時選挙!?」ということが騒がれるだけなら、国民の税金を使った壮大なワイドショーにしかならない。


《ニュース備忘録》

【時事通信】
G8改革を支持=中印ブラジルの存在不可欠-米大統領
2009/07/10-23:43
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_date2&k=2009071001058

【ロイター】
米AIG、CDSの損失拡大でエクイティ・バリューがゼロも=シティ
2009年 07月 10日 14:21 JST
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPJAPAN-21326520090710

【ロイター】
米銀、商業不動産ローン保有高に留意する必要=FRB幹部
2009年 07月 10日 12:26 JST
http://jp.reuters.com/article/businessNews/idJPJAPAN-21321120090710

【ロイター】
中国がG8・G5で準備通貨の改革呼び掛け
2009年 07月 10日 08:14 JST
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPJAPAN-21317020090709

【ロイター】
英中銀が国債購入額を週45億ポンドに縮小へ
2009年 07月 10日 04:50 JST
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPJAPAN-21314620090709

【ロイター】
英中銀が金利を0.5%に据え置き、資産買い入れ規模変更せず
2009年 07月 10日 01:36 JST
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPJAPAN-21314520090709

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