2009年7月12日日曜日

(7月7日)豪州中銀金利据置き

豪州中銀が金融政策を発表した。結果は前回と変更せずに政策金利3%で据え置き。

No: 2009-15
Date: 7 July 2009
Embargo: For Immediate Release
http://www.rba.gov.au/MediaReleases/2009/mr_09_15.html

「At its meeting today, the Board decided to leave the cash rate unchanged at 3.0 per cent.」『本日のミーティングでは、政策委員会は(政策金利である)オフィシャル・キャッシュ・レートを3%で据え置くことを決定した。』

声明文を読んでいると、住宅関連で今後前向きな動きが出る兆候が見られると述べられており、今後の景気回復に明るい材料と言える。

一方で、金融政策の最後には「The Board’s current view is that the outlook for inflation allows some scope for further easing of monetary policy, if needed.」『政策委員会の現在のビューは、インフレ見通しによれば、必要があるならば追加的な金融緩和を望むことも許される』と既述されており、追加的な金融緩和の実施を匂わせている。

しかし、実際は追加的な金融緩和はしないだろうし、市場もそのように受け止めていると考えられる。問題は為替相場の急上昇だ。年末から7月7日にかけてのの豪ドル相場を見ると、

                08年12月末  09年7月7日  上昇率
円/豪ドル(1豪ドル=)     62.57円  ⇒  75.96円   +21.40%
米ドル/豪ドル(1豪ドル=) 0.6928米ドル⇒ 0.7815米ドル +14.98%
貿易加重為替(実効為替)  55.6pt   ⇒  63.8pt     +14.79%

と、かなりの急上昇になっている。豪ドルの上昇を牽制するため、金融緩和を匂わせているのだと思うが、実際に景気が強いのであれば、その牽制が実際の緩和実行の裏書の無いものだと市場は見透かすだろう。豪州の景気回復は注目だ。

6日はニュースもそんなに無かったので省略。3日の米国市場が独立記念日で休場だったので、市場も様子見姿勢が強かった。サミットで新興国が米ドル基軸通貨体制に対する議論を行うのではと言うことから、米ドルが下落基調だ。

《ニュース備忘録》

【ロイター】
米ロ首脳会談、核弾頭の削減などで合意
2009年 07月 7日 19:11 JST
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPJAPAN-21268320090707

【ロイター】
中国当局、ウイグル自治区の暴動で1434人を拘束=新華社
2009年 07月 7日 19:09 JST
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPJAPAN-21268920090707

【ロイター】
サミット声明、準備通貨問題に言及しない見通し=カナダ高官
2009年 07月 7日 18:50 JST
http://jp.reuters.com/article/businessNews/idJPJAPAN-21263520090707

【時事通信】
長期金利、一時1.2%台に低下=景気先行きに慎重-債券市場
2009/07/07-18:49
http://www.jiji.com/jc/c?g=eco_date3&k=2009070700778

【ロイター】
米国、景気刺激策第2弾を計画すべき=経済再生諮問会議メンバー
2009年 07月 7日 17:36 JST
http://jp.reuters.com/article/businessNews/idJPJAPAN-21261620090707

【時事通信】
新疆で暴動、死者多数=ウイグル族と警官衝突か-中国
2009/07/06-11:36
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_date4&k=2009070600042

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